国際理解教育研究のためのアメリカ合衆国旅行

1990.7-8 国際理解教育の一員として約2週間 滞在

兵庫教育大学国際理解教育研究会(代表:増井幸夫)を中心とした、小・中・高等学校の各段階における日米相互理解を深めるための授業開発および授業実践の研究の一環として行われた、アメリカ合衆国研修旅行(2年次)に参加しました。

この研究は、米日財団(United States-Japan Foundation,145 East 32nd Street,New York,NY.10016)の研究助成を受けて行われたものです。

期間は、1990年7月27日~8月11日の約2週間でした。
参加者は、小・中・高等学校の教師と大学の教官の合計19名。

この調査旅行には、2つの目的があります。
第一は社会科授業開発のための情報の調査収集、第二はアメリカの生活・文化・歴史に実際にふれ、実地に体験することを通して研究員自身が国際理解を深めることです。

教材開発のための調査・収集という目的に関しては、アメリカ合衆国を代表する都市と農村部を訪問したことで大きな成果が得られました。

激動する巨大都市ニューヨーク、アメリカ市民に変わらぬ精神的・文化的バックボーンを提供するような多くの遺産を残している文化都市ボストン、さらに日々、民主主義の理念の実現を目ざし、躍動している政治都市ワシントン。これらの都市では、統計資料や政治システムに関する資料、人物についての一次資料など、日本にいては得られない情報が収集できました。

また、セントマーティンカレッジ、ニューヨーク大学、米日財団、ハーバード大学、バンダービルト大学ピーボディカレッジ、ミドルテネシー州立大学で聴いた講演や参加した討議、懇談では、アメリカの文化人、教育者から国際理解教育の授業開発のための多くの示唆や助言を得ることができました。

アメリカ市民生活を実地に体験し生活・文化・歴史に実際にふれるという目標については、訪問先のホームパーティなどがありましたが、短い期間の旅行という制限の中での最大の機会はワシントン州オリンピア市でのホームステイでした。オリンピアでは、兵庫県との親善委員会の方々の協力を得て、家庭生活の中に視点をおいて、実際の生活の様子を体験できました。

この他,視察の各地でお世話になった方々との家庭での懇談やアメリカに長く滞在している日本人の方々の体験談などから、日常生活レベルでアメリカ合衆国理解を深める機会が得られました。

この調査旅行の成果は、参加した小・中・高等学校の研究員の先生によって教材開発に生かされ、アメリカ合衆国理解を通した国際理解のための社会科授業開発と実施、考察へと発展しました。その成果は、下記の報告書にまとめられています。

■ 兵庫教育大学国際理解教育研究会,『アメリカ合衆国理解を通しての国際理解教育の研究 第Ⅱ集』,1991年3月

このアメリカ合衆国研修旅行は、以下のような日程で行われました。

期 日 訪問地/訪問先
1990年
7月 27日
 大阪 → バンクーバー → シアトル
→ オリンピア(ワシントン州の州都)
   28日  オリンピア:セントマーティンカレッジ訪問
ワシントン州議事堂見学
   29日  オリンピア:オリンピア市民との交流活動
   30日  オリンピア → シアトル → ダラス → ニューヨーク
   31日  ニューヨーク:米日財団訪問
世界貿易センタービル,ニューヨーク市内観光
8月 1日  ニューヨーク:ニューヨーク大学訪問
   2日  ニューヨーク → ボストン(AMTRAKにて)
ボストン市内観光
   3日  ボストン:ハーバード大学訪問
燕京研究所訪問
   4日  ボストン:市内自由行動
   5日  ボストン → ワシントン
ワシントン市内観光(アーリントン国立墓地,
リンカーン記念堂,ジェファソン記念堂,国会
議事堂,ホワイトハウス)
   6日  ワシントン:米国国会図書館訪問
スミソニアン博物館,自由行動
   7日  ワシントン → ナッシュビル(テネシー州)
市内観光
Banderbilt Unibersity Peabody College訪問
   8日  ナッシュビル:War memorial Building訪問
Rachet Jackson State Office Building訪問
Middle Tennessee State University訪問
南部の伝統的な大規模農場主宅と農地を見学
   9日  ナッシュビル → ロサンゼルス
市内観光(ビバリーヒルズ,サンセット大通り,
ハリウッド,オペラ街,リトル東京)
   10日  ロサンゼルス → 成田へ
   11日  成田→大阪